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本ページは、プラモデル授業「ガンプラアカデミア」を申込み、実施の受諾を得られた方のみが閲覧できるページです。
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企画は「どんなプラモデルがユーザーの心に響くか?」を考え、情報を集め、「誰に向けて、何を、どのような内容で、いくらで、いつ発売するか」を決めて、商品に関わる全員が理解できる具体的な資料にまとめて伝え、商品づくりをけん引します。
企画された理想のガンプラを、3D-CAD(コンピュータを利用した三次元設計システム)を使って現実のガンプラへまとめていきます。パーツ数の制限や、金型で抜けるかなど、商品として成立させるための様々な制約がある中で、理想の形や、動き、作りやすさのバランスについて3Dプリンターで試作しながら追求していきます。
プラモデルは設計内容をもとに彫られた金属の型『金型』に、溶かしたプラスチックを流し込んで作ります。設計内容をプラスチックで正確に再現するためには、使用するプラスチックの特性も考慮した精密な金型を作ることが重要です。金型は金属のかたまりをコンピューター制御の機械で彫った後、顕微鏡や手触りで確かめながら手作業でていねいにみがいて仕上げます。
1つの金型に、色や性質の異なる4種類のプラスチックを注入できる『多色成形機』を使用し、プラモデルのランナーを大量生産します。プラスチックごとに異なる溶かす温度や注入のスピード、金型から取り出すタイミングなど、複雑な条件を組み合わせて、精度を均一に保ち続けるには高度な技術と経験が必要です。
世界中の消費者に商品の魅力や組み立てに必要な情報を伝えるパッケージや組立説明書もプラモデルの重要な要素です。特に組立説明書は幅広い年齢のユーザーが迷わず自信をもって完成までプラモデルを楽しめるよう、できるだけ言葉によらない伝え方を工夫しています。
たくさん生産している中に、何らかの不具合がある商品が一つでも混じると、ユーザーに迷惑をかけるだけでなく、他の商品や会社全体の信頼を下げてしまいます。品質管理はユーザーの信頼を裏切らない製品を送り出すために、ユーザーが求める品質レベルをよく理解し、企画段階から量産段階まで全ての工程に関わって、いかに安定した生産するかを考える重要な仕事です。
プラモデル工場で働いている人に、それぞれの仕事についての「心がけ」や「やりがい」をインタビューしました。
キャリア教育の補助教材としてご活用ください。
・この仕事で心がけていること
・この仕事の喜びややりがい
・小学生へのアドバイス
ユーザーから「ガンプラ」のランナーを回収し、バンダイホビーセンターから排出されるプラスチックと合わせて、一部をケミカルリサイクルの実現に向けた実証実験用の材料として、そして残りをマテリアルリサイクルおよびサーマルリサイクルにより再活用しています。
ガンプラリサイクルプロジェクトの説明動画
説明動画(4分)
※必要に応じてご活用ください。
プラモデルが完成すると余るランナーのプラスチックをいかに減らしていくかなど、様々な取り組みを紹介しています。
1979年に放送されたアニメ『機動戦士ガンダム』は、地球の環境破壊を背景に、対立する陣営が互いに正義を唱えて複雑に織り成す深い人間ドラマと、ロボットを「モビルスーツ」という「兵器」として扱ったリアルな戦争描写や緻密な科学考証で、それまでのロボットアニメの潮流であった単純な勧善懲悪では語れない「リアルロボットアニメ」というジャンルを確立し、以来現在に至るまで様々な作品が作られ続けています。
© 創通・サンライズ
© 創通・サンライズ・MBS
プラモデルをどう作るかは作り手に任されています。自分なりのストーリーや設定を考えて色や形を変えたり複数のプラモデルを組み合わせるなど自由な創作が可能です。また自分が楽しむだけでなく、他の人に鑑賞されることを想定して制作することも表現の喜びにつながります。SNSから各地での展示会まで様々な発表の場がありますが、映像でも紹介した「ガンプラビルダーズワールドカップ」は、メーカー主催の公式大会として世界10数エリアで開催され、ガンプラを使った制作作品の世界一を決める大会となっています。
プラモデルは作者が込めた熱量が作品の完成度に反映されやすく、言語の壁を越えて作者の熱量が伝わります。
U-14コース(2019年大会までは「ジュニアコース」)は14歳以下の方の作品です。以下に過去作品のアーカイブのURLを記載しますので児童の創作意欲を引き出す機会としてご活用ください。